ボランティア100年やってます
Salvation 1 仕える救世軍 街頭給食活動とホームレス救済 1952年(昭和27)無料宿泊所および給食風景(大阪・西成三角分園) 救世軍の街頭給食活動の原点は、明治29年に始まった『慰問籠』運動だ。年末年始、収入の無い人々に食物を提供したいと考え、提供物、方法、規模などが考案され、篤志家の援助や世論の同情が寄せられた。本格的な街頭給食の始まりは大正12年『冬期朝食接待』だった。以後、この働きは受け継がれ、今日では近代的な設備をもって続けられている。 ホームレスの人達と 救世軍大尉 O本さん O本さんは、給食や日用品配布を基本的に週に3回行う他、別の場所でも月に1回行っている。ホームレスの人が、好きでたまらないわけではないし、「この野郎!」と思ったり、カチンとくることもある。しかし、その時々の出会いは、やはり素晴らしく、楽しいものだという。 「あなたに出会うためです」 ホームレスの人達との話の中で、「どうして救世軍の士官になったんですか?」と聞かれた時、O本さんは、「あなたに出会うためです」という言葉を返すことがある。自分にとってすべてが素晴らしい出会いであると考えた時に、本当にそう思えるようになるのだという。世の中では、自分の利益になるような人、自分と馬が合う人との出会いを求めることが多い。「でも私は、そういう出会いはもう十分経験させてもらったからもういいかな」とO本さんは語る。決して使命感だけでやっているわけではないという。「今の働きは、救世軍として神様に任命されて行っています。そして、この任命を通して、神様が私のために素晴らしい出会いを用意してくれていることを感じています」とO本さん。 上下関係にならないよう、彼らと対等に、あるいはO本さんの方がって接している。修行のように自らの努力によるのではなく、単純に心の奥底で楽しみながら接しているのだ。立派なことをやっているという感覚は、O本さんの中にはない。「ホームレスの人達と接して、常に思っているのは、自分が一番バカ者で汚い者だということです。皆さん、尊敬すべき方々ですよ」とO本さん。年代的には、O本さんの父親ぐらいの年頃の人がほとんど。「おじちゃんね……」と言いながら笑って話す時に、この空間にだけ存在する喜びがある。「ボランティアの人々に、今まで触れることができなかった空気というものに触れてもらいたい」とO本さんは語る。 ただ物をあげているわけではなく 一般のボランティアの人が、初めて街頭給食とか日用品配布に来ても、いきなりホームレスの人達と親しく交流するのは難しい。たいていは、イメージからくる偏見があるため、品物を渡すという行為が精一杯だ。初めてボランティアで参加した人に感想を聞くと、しばしば「楽しかったです」と言われる。楽しかったというのは不謹慎かもしれないが、彼らとしては、「そのことができる自分」に感動するのだろう。 ホームレスの人達と自然に話ができて、向こうから「やあ!」と言ってくれる関係になることは素晴らしいこと

著者:太田多門
出版:イーグレープ

販売価格  1,620円(本体1,500円、税120円)

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