義認と自由 -宗教改革500年 2017-

  • 義認と自由 -宗教改革500年 2017-
近代的自由の源泉がここに!

16世紀に教会と神学を一新し、その後、社会・文化・政治をも新たに形成した「宗教改革」。その中心テーマであった義認論の歴史的・現代的意味をコンパクトに解説。宗教改革の世界史的意義を明確にし、将来へと開かれた学びを提示する画期的文書。

「義認と自由は本質的な関係にある。自由の意識を生み出さない義認の説教は空虚であるが、神による義認のない自由の意識は偽りである。ルターに始まる宗教改革は、ルター派教会のものでもドイツ国民のものでもない。プロテスタント教会のものでもキリスト教のものでもない。その意義は全世界史的である」(「訳者あとがき」より)

【目次】
日本語版序文
第一版序文
第四版序文
第一章 初めに 宗教改革、当時と今
 第一節 宗教改革、当時と今。その中心テーマとしての義認
 第二節 宗教改革──未来へと開かれた学び続ける歴史
第二章 宗教改革的神学の核心
 第一節 義認という概念について──宗教改革を解く鍵
 第二節 Solus Christus──キリストのみ(allein Christus)
  第一項 神学的に基本的な考え方──もはや神から離れられない
  第二項 どこで神は明瞭に見出せるのか──ただキリストにおいてのみ
  第三項 人間は誰を信じるべきなのか──ただキリストだけを
  第四項 現代の挑戦
   一 教会からの挑戦──キリストを宣べ伝える
   二 社会からの挑戦──誠実に応対する
 第三節 Sola gratia──恵みからのみ(allein aus Gnade)
  第一項 神学的に基本的な考え方──神は人間に身を向ける
  第二項 神の行為全体の特徴としての恵み
  第三項 人間の行為からではなく
  第四項 現代の挑戦
   一 教会からの挑戦──根本的に罪人
   二 社会からの挑戦──あまりに人間的な価値観の批判
 第四節 Solo verbo──御言葉においてのみ(allein im Wort)
  第一項 神学的に基本的な考え方──宣べ伝えられる神の言葉
  第二項 神によって告げられる判決としての義認
  第三項 義認は人間に告げられねばならない
  第四項 現代の挑戦
   一 教会からの挑戦──心と知性をもった説教
   二 社会からの挑戦──語りには時がある
 第五節 Sola scriptura──聖書に基づいてのみ(allein aufgrund der Schrift)
  第一項 神学的に基本的な考え方
  第二項 神の言葉、伝統ではなく
  第三項 聖書と共なる人生
  第四項 現代の挑戦
   一 教会からの挑戦──生きるための真理
   二 社会からの挑戦──聖なるテキストとの取り組み方
 第六節 Sola fide──信仰によってのみ(allein durch den Glauben)
  第一項 神学的に基本的な考え方──天から操られる人形劇場ではなく
  第二項 信仰は人間の業ではなく、神からの働きかけである
  第三項 全信徒祭司性
  第四項 現代の挑戦
   一 教会からの挑戦──すべてのキリスト者は福音を宣べ伝える
   二 社会からの挑戦──無為にとどまることなく
第三章 どのように祝うことができるか
 第一節 記念祭と想起の文化
 第二節 宗教改革と自由の歴史──一つの実例
 第三節 祝うことのさまざまな次元─脱出から旅立ちへ
第四章 結 び
原 注
訳 注
入門的な参考文献
リンク先
委員会構成メンバー
訳者あとがき

訳者:ドイツ福音主義教会常議員会 芳賀力訳
出版:教文館
判型:B6判/162頁

発売:2017年4月5日

義認と自由 -宗教改革500年 2017-

1,540円(本体1,400円、税140円)

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