キリスト教神学で読みとく共産主義

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世界を覆う格差・貧困。新自由主義=資本主義が生み出す必然に、どう対峙するか?
キリスト教神学的アプローチで、廣松渉『エンゲルス論』を読み直す

エンゲルスが信仰を捨てたと言っても、問題は、その捨てた信仰の内容で、更に信仰を捨てた後に、何を信じていたか、あるいは何も信じなくなったかという問題である。廣松(渉)は、これをキリスト教からの離脱ととらえるが、筆者はここに廣松の大いなる誤読があると考える。
結論を頭出しするならば、既成の教会、キリスト教という宗教を放棄しても、エンゲルスの発想はキリスト教的なのである。筆者の理解では、人間には本来の形態があり、そこに回帰するべきであるという疎外論的構成をエンゲルスは、生涯もっていたのである。(本文より)

判型:新書/385頁
発売:2017年2月23日

著者:佐藤 優
出版:光文社

キリスト教神学で読みとく共産主義

1,012円(本体920円、税92円)

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