平和をつくり出す神の宣教 ― 現場から問われる神学

  • 平和をつくり出す神の宣教 ― 現場から問われる神学
〈東京ミッション研究所創立30 周年記念論文集〉

神学の現在は? 宣教の未来は?

故ロバート・リー博士によって1989 年に設立され、日本における福音宣教が持つ今日的課題に真摯に取り組んできた東京ミッション研究所(Tokyo Mission Research Institute=TMRI)。その設立30周年を記念した、弟子たちによる気鋭の論文集。

リー師は宗教社会学を中心に仏教学や日本の美学などをハーバード大学で学ばれた方であり、ボストン大学には宗教社会学や仏教学を教えるために招聘されていた。リー師は、ボストン大学に来る前に、アマースト大学やテネシー大学での教師としての実績がある方であったが、日本での宣教師としての経験もあり、お子様方三人はみな日本生まれであった。リー師のハーバード大学での博士号の学位論文は、日本人の個性(individuality)の研究であった。リー師は、聖徳太子から、鎌倉仏教の教祖たち、内村鑑三、戸田城聖等の著作を日本語あるいは漢文の原文で読みこなすことができるほどの語学力のある方であり、日本人の中で「個」を確立した人々の著作を通して、日本人の「個」の在り方を探られている研究者であった。(序章より)

主な目次

推薦の言葉  東條隆進

巻頭言 リー博士と「真の宗教」への提言  水間照弥

序 章 東京ミッション研究所30 周年を迎えて 金本 悟

第1章 古代エルサレムから現代の東京へパラダイム転換―ボッシュより更なる展開へ ロバートー・リー

第2章 平和神学の基盤としての聖書学的枠組み 宮崎 誉

第3章 修復的贖罪論の可能性を探る―パウロ神学の「新しい視点」から  河野克也

第4章 「グレン・スタッセンの『受肉的弟子の道』の位置と展望」中島光成

第5章 スタンリー・ハワーワスの「近代的自己」批判―カント道徳神学における聖化(Heiligkeit)との対比において 中島真実

第6章 終末的苦難のなかでの世界宣教とイエスの弟子育成―マタイ福音書におけるイエスの弟子共同体を中心に  横田法路

第7章 被災地から問われる包括的福音―ローザンヌ運動の視点から―  西岡義行

あとがき 西岡義行


出版:ヨベル

2020年10月31日

平和をつくり出す神の宣教 ― 現場から問われる神学

1,980円(本体1,800円、税180円)

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